地球環境の変化、人口動態の変化、技術革新による影響など、世界では今、急激なスピードで変化が起き続けています。この先の世の中の予測が難しい状況といえるでしょう。このような難しい時代の中、日本の将来を担っていくのは若者です。
しかし、日本は他国と比べると授業料が高い傾向にあり、また、公的な補助も多くありません。進学率や学費は増加傾向である反面、親の年収がなかなか増えない、もしくはほぼ横ばいという中で、大学の学費はアップしているため、各家庭の教育への負担額は増え続けています。このような背景により奨学金利用が増え続けておりますが、その多くは貸与型であり、社会に出た後もその返済の厳しさが社会問題となっております。国としてもこうした現状を問題視し、給付型の奨学金を増やすなど制度の拡充を進めておりますが、まだまだ十分な支援とはいえません。
当財団は2012年8月に横山国際奨学財団として設立し、以後12年間、アジアを中心とした留学生の皆様の支援を行って参りましたが、昨今の日本経済の悪化による国内学生の孤立問題に触れ、2024年10月より「横山奨学財団として」事業内容を国内学生の支援へと、変更するに至りました。
日本の将来を担う若者が、夢と希望を以て活躍してくれることを期待しています。
2024年10月
横山奨学財団
代表理事 横山博一