□交流会□
横山国際奨学財団 第13期交流会
日時 : 2023年11月25日(土)18:00~
場所 : ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋28F クリスタルルーム
今期第13期の奨学生の皆様、大学ご関係者の皆様、また、第12期、第11期の皆様にもお集まりいただき、財団関係者含めて総勢約68名にて横山国際奨学財団第13期交流会を行いました。
代表理事よりご挨拶
まずはじめに、代表理事の横山より挨拶がありました。
本日は大変寒い日となりましたがご参加頂き、ありがとうございます。こ財団を代表してご挨拶申し上げます。
先ほど、第12期の決算が承認され、無事に12期が終了しました。
今後も引き続き、宜しくお願い申し上げます。
さて、一年前にこの場所で交流会を行いました。あっという間の一年でした。本当に月日の経つのは早いなと感じております。今は何もしないとあっという間に取り残される、そのような時代です。過去、アナログの時代があり、2000年に入るとデジタルが加速しました。そして今、チャットGTPや生成AIなどがあり、時間は更に加速しています。このような中で大切なのは、自分がどうあるべきかということを持つことです。これをもっている人は、技術の進化に十分対応していけると思いますので、大丈夫だと思います。
今年は世界でもいろいろな事がありました。昨年はロシア、ウクライナの戦争があり、今年はイスラエルとハマスの戦争と、たくさんの方が犠牲になっています。地球は繋がっています。自分のところだけが良ければいい、ということではない。戦争のない、平和な時代が早く来てほしい。戦争の終結を切に願っています。また、異常気象や天災など、様々な場所でたくさんの被害がありました。ハワイ、マウイ島の火事で、沢山の古い建物が焼けてしまいました。本当に悲しい出来事です。トルコ、シリア、モロッコでは大きな地震があり、多くの方がなくなりました。リビアの東部では、大洪水がありました。ダムが崩壊し、街そのものが流されました。メキシコではハリケーンがおき、これも随分大きな被害がありました。地球はみんなが安心して暮らせる場所であるにもかかわらず、戦争や異常気象、天災など予想がつかないことがたくさんある。地球に対してリスペクトをする必要があると思います。
明るいニュースもたくさんあります。一つはWBC.での日本の優勝です。また、今年はパリでラグビーワールドカップがありました。決勝はニュージーランドと南アフリカとなり、一点差で南アフリカが優勝しました。これも大きな感動を得ました。バスケットボールの大会もありました。予想では圧倒的にアメリカが強いのではないかと言われていましたが、実際に優勝したのはドイツ。スポーツの世界では、すごいことがたくさん起きていました。私どもが関係する「沖縄をもっと元気に」という理念を持つプロバスケットボールチームの「琉球ゴールデンキングス」。このチームがBリーグで優勝しました。皆さんもスポーツをおやりになると思いますが、スポーツは人に勇気と元気を与えます。色々なニュースがありますが、スポーツから元気をもらえる。スポーツとは、本当によいものだと思います。
さて、今年の第13期の奨学生の皆さん。後ほど理事から選考についての説明があります。限られた時間の中ではありますが、この交流会で出会った国や学校が違う皆さんと、ぜひ交流を深めて下さい。また、クイズもあります。楽しんでください。あらためまして、大学のご関係者様、そして財団の関係者様、いつもご協力を頂き有難うございます。これからもご支援、ご協力下さいますようお願い申し上げます。以上をもちまして、ご挨拶とさせて頂きます。より発展的になるよう頑張ってまいります。と挨拶がありました。
引き続き財団役員の紹介があり、その後、第13期奨学生の採用について釜賀理事より、結果の報告がありました。
今年は19の大学から43名の推薦がありました。選考会では選考基準に則り、申請された書類を拝見しました。何よりも留学目的をしっかりと拝見しましたが、いずれの皆さんも明確な留学目的を持ち、苦しい経済状況下にありながら学業に励み、優れた成績を挙げている学生の皆さんで、選考会では大変迷いましたが、35名の皆様を採用しました。採用された皆様、おめでとうございます。と報告がありました。
13期代表より感謝の言葉
その後、代表理事の横山より第13期代表の愛知芸術大学 モンゴルご出身のムンクボルド ムンクバヤルさんに目録が手渡されました。大学では、持続可能な建築を中心として、自然災害時に緊急対応できる仮想避難所について研究をしています。日本に来てから3年経ちました。留学は大きな挑戦でしたが、大きなチャンスもあります。留学生の皆さんにもそれぞれに素敵なチャレンジや物語があったかと思いますが、これからも長く続きますので友人として一緒に頑張ろうと伝えたいです。奨学生として採用されたおかげで、経済的な心配がなくなり、研究に集中できるようになったので、横山国際奨学財団の皆様に心より感謝します。将来は多くの人を助けることを目指していますので、建築の事をもっとよく学び、日本とモンゴル、アジアの若者たちをもっとつなげることが出来る環境をつくりたいと思っています。それまで、自分なりに力を尽くしていきます。と挨拶がありました。
辻評議員からの言葉
続いて、乾杯となり、辻評議員からの言葉がございました。
奨学生の皆様、本当におめでとうございます。留学生生活はいかがですか?大変なこともあると思いますが、奨学金を有効に使ってください。皆さんが世界を支える人になってくれたらこんなにうれしいことはない。人生に二度なし。一回しかありません、人生は。私にも皆さんにも、今日という一日は今日しかありません。是非、この場を活かして友達を作ったり、交流を深めたりしてください。今日が留学の節目となるような交流会となれたらうれしい。皆様の活躍を祈念して、皆さんが世界を支える人材となる事を祈念して、乾杯。
しばらく歓談となり、皆様それぞれに交流を深めていました。会の途中ですが、卒団生の代表として愛知文教大学 ベトナムご出身のグエン ティ キエウオアンさんより挨拶を頂戴しました。
ご支援いただき、ありがとうございました。奨学金は学費にあてました。奨学金をいただいたことで精神的な余裕もでき、沢山の単位もとることが出来ました。今は卒業論文の作成を進めています。私の研究のテーマは、「天皇以外は用いることが出来ない絶対紫色について」です。天皇の束帯で表現される色の大切さ、そして色によって身分の違いがあることについて研究をしていますが、研究を通じて日本人の色に対する広い知識を知ることが出来ました。また、夏休みには学内ボランティア活動をしました。ベトナムコーヒーをつくるチャンスがあり、皆さんにその美味しさを知ってもらうために心を込めて提供することが出来ました。私は来年3月に卒業をしますが、将来はベトナムで日本語学校の教員をしたいと考えています。日本語学校は多いのですが、児童向けのクラスが少ないため、大人と児童にも日本語を教える学校をつくりたいと考えています。最後になりましたが、支援をくださった皆様に心よりお礼申し上げます。と話がありました。
その後は「クイズ 豆知識」と題して、3択クイズを行いました。まず最初は「世界の雑学」です。「日本語を学んでいる人が1番多い国は中国ですが、2番目に多い国は?」答えはインドネシア。なんと1問目で正解者はたった6名となりました。
2問目「世界ではどの野菜が一番多く生産されているでしょうか?」正解は「トマト」ここで正解者は1名。優勝者決定です。
3問目で正解者は2名となり、このお二人で2位と3位を争います。4問目で2位と3位が決定しました。4問の出題で1位から3位が決まってしまったため、理事長に敗者復活戦の実施を提案。両手で大きな丸をもらえたため、引き続き敗者復活戦を行うことになりました。4位と5位を決めます。
敗者復活戦の問題は、来年7月よりパリで開催されることにちなんで【オリンピックに関するクイズ】。
1問目「開会式の入場順について、先頭となる国は?」答えは「第1回オリンピック開催国。つまりギリシャ」正解者多数。
続いて2問、3問と続きます。4問目で4位が決まり、5問目で5位決定となりました。
優勝者は今期奨学生代表として目録を授与された 愛知芸術大学 ムンクボルド ムンクバヤルさんでした。
1位から5位の皆様には河野評議員より豪華なプレゼントが贈呈されました。
クイズに参加された皆さん
最後に川本評議員より挨拶がありました。楽しい時間を皆様と過ごして参りましたが、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。日本は北海道から沖縄まで、北から南まで長い列島です。その中には、いろんな文化やいろんな人の生き方がいっぱいあります。奨学金を学業の為に使うのはもちろんですが、ぜひその一部を利用しながら、日本のいろんなところに行って、いろんな人に会って話をして、どんな生き方をしているのか、どんな考え方をしているのかどんな方言を話しているのか、いろんな体験をして頂きたいと思います。皆さん素晴らしい人生となるべく、今を楽しく元気よく生きて下さい。今日はありがとうございました。と奨学生の皆様に、熱いメッセージを頂戴しました。
歓談中は奨学生同士が話し合い、また大学関係者、財団関係者とも歓談し、貴重な交流の場となりました。あっという間に時間が過ぎ、奨学生の皆さんの未来に対する熱い思いを感じることが出来た素晴らしい会となりました。
全員で記念撮影。目の前のことを一生懸命に頑張って下さい!