□交流会□
横山国際奨学財団 第9期交流会
日時 : 2019年11月30日(土)18:00~
場所 : キャッスルプラザ 4F鳳凰の間
交流会の前に、理事会を行いました。
今期第9期の奨学生、及びOB・OGの皆さん、また大学関係者及び財団関係者、総勢約83名が出席し、横山国際奨学財団第9期交流会を行いました。
今期採用された第9期生は、中国、韓国、ベトナム、ネパール、インドネシア、台湾、インド、パキスタン、ミャンマー出身の皆さんです。
まずはじめに、財団理事長の横山より挨拶がありました。
私が今年一年を通じて感じたことをお話しします。今年も世界各国で自然災害が発生し、イタリアの水の都ベネチアでは長雨による高潮が続き、大きな被害をもたらしました。また、オーストラリアでは干ばつが続き、日本でも大きな台風の被害などが発生しました。皆さんのお国でも、大なり小なり何らかの被害が発生しているのではないかと思います。地球温暖化対策会議で互いに温室効果ガスの削減に取り組むこととしていますが、あまり良い結果は出ておらず、自然が失われつつあります。地球を大切にするためにも何とかしなければならない、と強く感じた一年でした。さて、今年も沢山の皆様から応募を頂きました。本日お越しの第9期生の皆様は、我々が大変苦労して選考した皆さんです。奨学金を有効に使い、勉強に励んでほしく思います。また、この交流会で他の学校の皆さんや様々な国の皆さんと交流を深めてください。交流会が盛り上がるかどうかは、奨学生、卒業生の皆さんの気合次第です。最後になりましたが、財団の運営にご協力を頂いている大学のご関係者の皆様はじめ、沢山の皆様のお力添えに感謝申し上げます。と挨拶がありました。
引き続き財団役員の紹介があり、その後、第9期奨学生の採用について釜賀理事より、結果の報告がありました。
今年は20の大学から44名の推薦がありました。選考会では選考基準に則り、申請された書類を拝見しました。いずれの皆さんも明確な留学目的を持ち、苦しい経済状況下にありながら学業に励み、優れた成績を挙げている学生の皆さんで、選考会では大変迷いましたが、37名の皆様を採用いたしました。
横山国際奨学財団の奨学生となられた皆さんに、心から「おめでとう」と申し上げます。と、報告がありました。
名古屋商科大学
RATIHINAM KOMAN DHANAM JEYANさん
その後、理事長の横山より横山国際奨学財団第9期奨学生代表である名古屋商科大学のラティナム コマン ダナム ジェヤンさんに目録が贈呈されました。家族が日本企業とかかわりがあり、日本に親しみを持っていたこと。大学ではMBAを選択し、将来に役立てたいと思っている。大学の皆さんには様々なサポートをしてもらい、勉強に集中できる環境を作ってもらった。他の学生の目標となるように頑張り、社会貢献にも取り組みたい、と話がありました。
第8期生
名古屋大学 CHANMALEE PALINさん
続いて、財団を卒団された先輩より、挨拶がありました。
2018年10月から2019年9月まで奨学金を受け取りました。
日本の生活費は高いため、奨学金をもらうことで仕送りをする家族の経済状況も助けてもらいました。また、奨学金のおかげで難なく日本に住むことが出来、勉強に集中することもできました。
私の夢は、国際的な環境で色々な人と仕事をすることです。
私は異なる背景の人々と、知識を交換することで新しい経験を得ることが好きなので、新しい人と出会い、世界についてより多くの知識を得て、自分自身に挑戦し続けたいと思っています。
卒業後は国際法律事務所や国際機関で働きたいと思っています。働いて経験を積み、具体的に研究内容のイメージがついたら、大学院に行きたいと思っています。
と話がありました。
その後は「クイズ 世界の言葉」と題して、様々な世界の言葉に関するクイズを行いました。
まず最初に、「漢字の読み方」です。
「胡桃」この漢字を何と読みますか?この問題は全員正解。その後、「薔薇」「饂飩」「甘蕉」と続き、一人、二人と、ぽつぽつと不正解となり、9問目の問題は「獅子女」。
「Bであってますか?」
早く正解を教えてください・・・
この問題には全員日本人である財団役員一同、「知らない・・・」というつぶやきが。
この問題で一気に人数が減ってしまいました。
次は「イタリア語」です。「おはよう」をイタリア語では何と言いますか?
この問題で何と二人だけが正解となり、このお二人には最後に優勝決定戦を行うこととしてしばし待機をお願いすることとしました。
さて、3位の地位を掛けてイタリア語の問題を続けます。「ありがとう」「数字の3は?」と問題が続き、「星」イタリア語では何と言いますか?で、3位の方が決まりました。
優勝、おめでとうございます!!
いよいよ優勝決定戦です。勝負は「フランス語」となりました。「こんにちは」をフランス語では何と言いますか?の質問で答えは「A」「B」と分かれました。全員が見守る中「正解は・・・Aです!」の司会者の言葉に大盛り上がり。
優勝者は第9期生 名古屋大学のイ ジヨンさんとなりました。
クイズは大変盛り上がり、1位、2位、3位の皆様には玉田評議員より豪華なプレゼントが贈呈されました。
最後に辻評議員より、締めの言葉がありました。
「少年老い易く学成り難し」
人は、若いうちは先が長いものだと思っているが、すぐに歳をとってしまうもの。
反して、学問は容易に修めがたいものであるから、若いうちから時間を惜しんで勉学に励むべきだということ。朱熹の言葉です。
若いうちは、人生がずっと続くように思えますが、20代から60代はあっという間です。
皆さん、今を大切にして下さい。
皆さんのこれからの人生の幸せを願い、一本締めで締めたいと思います。
辻評議員よりそのやり方を教わった後、出席者全員で一本締めをして会を終了しました。
歓談中は奨学生同士が話し合い、また大学関係者、財団関係者とも歓談し、貴重な交流の場となりました。
あっという間に時間が過ぎ、奨学生の皆さんの未来に対する熱い思いを感じることが出来た素晴らしい会となりました。
全員で記念撮影。皆さんの将来に期待しています。